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ドージコインとリップルの現物ETF、米国初の上場

Category:コラム
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REX SharesとOsprey Fundsが共同で設立した「REX-Osprey」は2025年9月18日(木)、ドージコイン(DOGE)とリップル(XRP)に連動する2つのETFを、米証券取引所Cboe BZXにて同時上場させました。

今回投資家の関心を集めている背景には、これまでDOGEやXRPに投資するには、暗号資産取引所の口座を開設し、コインを直接購入・保管する必要があったという事情があります。一方、ETFは株式と同様に証券取引所で売買できる金融商品であり、今回上場された2つのETFを利用すれば、証券口座を通じて間接的にDOGEやXRPへの投資が可能になります。

さらに、今回のような現物型ETFは、実際にDOGEやXRPを裏付け資産として保有し、その価格にできるだけ忠実に連動するよう設計されている点も、従来型の金融商品とは異なる特徴といえるでしょう。

また、このように証券口座からアルトコインにアクセスできるようになったという事実は、さらなる銘柄の現物ETF上場を期待させますよね。特にドージコインは、これまで「ミームコイン」として投機的な側面ばかりが注目されてきましたが、ETFという制度化された枠組みの中で扱われることにより、資産クラスとしての信頼性や流動性が高まる可能性も指摘されています。

こうした流れを受けて、ミームコイン 一覧に掲載されるようなプロジェクトの中には、単なる話題性にとどまらず、将来的に実用的な資産価値を生み出す存在へと進化していく銘柄も出てくると考えられます。

実際に、掲載されている新興プロジェクトの中には、レイヤー2ソリューションなどの先端技術を活用したものや、ゲーミフィケーションによってユーザーのロイヤリティを高める仕組みを取り入れたものなど、投機性だけでなく実用性を備えた銘柄も登場。こうした背景から、今後これらのプロジェクトがETFとして制度化され、市場に登場することへの期待も高まっています。

また、ドージコインとリップルの2つの現物ETFの「構成」にも注目すべきポイントがあります。いずれも現物の暗号資産を中心に構成されていますが、すべてを直接保有しているわけではなく、一部には欧州などで上場されている暗号資産連動型ETPも組み入れられているのです。これは流動性の確保や保管業務の安定化を図るための工夫です。

たとえば、ドージコインの現物ETFは、保有資産の大部分を現物DOGEで構成しつつ、スイスの21Sharesが提供するDogecoin ETPを一部組み入れています。年間経費率は1.5%と、比較的高めの水準にあります。一方で、リップルの現物ETFはCoinSharesのXRP ETPなども活用しており、経費率は0.75%に抑えられています。

なお、これらの現物ETFは上場初日から市場の関心が集まりました。とりわけドージコインの現物ETFは、取引開始1時間で約600万ドルの取引高を記録。機関投資家が、いかに注目しているかが分かるでしょう。

ただし、ETFという形を取ることで投資が容易になる一方で、リスクが完全に解消されたわけではありません。まず、DOGEやXRPはいずれも価格の変動が非常に大きく、SNSでの発言や規制当局の動向など外的要因に敏感です。加えて、ETFの構造にも特有のリスクがあります。現物保有に加えて他のETFやETPを通じて間接的に資産を保有している場合、市場価格と基準価額の間に乖離が生じることがあります。

そのため、実際に投資する際には方針をあらかじめ明確にし、短期取引なのか長期保有なのかによって適切な判断を行うことが重要です。