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ビットコインは月内に13万5,000ドルへ到達するのか?

Category:コラム
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ビットコイン(BTC)が過去最高値を更新し、チャート上のブレイクアウトが鮮明になっています。

当記事では、テクニカルアナリストのケイティ・ストックトン氏が掲げる「13万5,000ドル」という中期目標を軸に、急騰の背景と今後の注目点を初心者の方にも分かりやすく解説いたします。

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8週間の停滞を経てビットコインが一気に動き出し、足元の上昇は、約2カ月続いたレンジ相場を上放れしました。

ストックトン氏によれば、この「ベース形成」が終わったことで買い圧力が一斉に入り、短期の売り方を巻き込みながら価格が加速しました。

さらに、1,000億ドル規模の現物ETFへの新規流入が続いた結果、需給がタイトになり、価格を押し上げる構図が強化されたと指摘されています。

上値目標13万5,000ドルを裏付けるチャートシグナルとして、3つが挙げられます。

第1に、カップ・アンド・ハンドル型の形成です。これは長期上昇トレンドの途中で出現しやすく、目標価格を“カップ”の深さから測ると13万ドル台に。

第2に、MACDがゼロラインを上抜けており、モメンタムが強気へ傾いている点が挙げられます。

第3に、過去レジスタンスだった10万8,000ドル付近がサポートへ転換し、下値余地を限定していることも安心材料です。

また、上記の3つが要因となって企業の大量保有とETF流入が追い風になっています。

仮想通貨をバランスシートに計上する上場企業は、わずか40日で124社から265社へと倍増しました。

こうした現物買いは短期的な利ざや狙いよりも長期保有を前提とするため、売り圧力が急減すると見込まれているのです。

加えて、アメリカの現物ETFは連日純資金流入となっており、個人投資家も価格に敏感に反応しやすい環境が続いています。

また、これらに加えて株式連動銘柄やアルトコインにも恩恵がありました。

ストックトン氏は、コインベース株やマイクロストラテジー(現ストラテジー)株のチャートにも「小規模ながら明確なブレイクアウト」を確認したと述べています。

株式市場のリスク選好が強まれば、これら関連銘柄の上昇がビットコインの追加燃料になる可能性も十分。

また、イーサリアムやリップルなど主要アルトコインも相関的に強含んでおり、市場全体が“リスクオン”モードに入ったと見る向きが増えており、短期調整リスクと上昇余地をどう見極めるかがカギとなっています。

強気相場でも途中に調整はつきものです。

テクニカル面では、RSIが80を超えると過熱感が意識されやすく、短期の利益確定売りで一旦値幅調整が入ることがあります。

ただし、次のサポート帯として意識されるのは10万8,000ドル周辺であり、そこを割らずに反発すれば目標値13万5,000ドルは現実味を帯びるでしょう。

投資判断では、ストップロスを明確に設定しつつ、長期視点での積立購入を検討するアプローチが有効といえます。

また、国内規制と税制の最新動向が相場に与える影響として、日本では2025年度税制改正で仮想通貨の申告分離課税が実現する見通しとなり、損益通算や損失繰越が株式と同様に扱われる方向性が示されています。

これにより個人投資家の参入障壁が下がり、国内取引所での現物取引量が増加する可能性が高まるのです。

また、アメリカでもETFの追加承認プロセスが進展し、機関投資家の資金流入が一段と拡大すると予測されています。

規制整備が進むほど価格変動はマイルドになり、市場の成熟度が高まるでしょう。

さらに、マイニング難易度の上昇が新規供給を抑制するため、需給は中期的にタイト化する見込みです。

結果として、予想以上にボラティリティが下がる場面でも押し目買い意欲が維持される可能性がある点に注目しましょう。